日別アーカイブ: 2020年12月23日

自分の考え方を変えた店。

おはようございます。

名古屋池下の「世界一ローマを愛する男」スッシー です。

いよいよ明日はクリスマスイヴです。

約10年前のこんな日に私はミラノにいました。

当日新しく働き始めた店がクリスマス、正月とぶっ続けで働くのでその前に3日間の休みを貰ったので初めてミラノに行く事にしました。

1度ミラノに行って見たかったのと、最大の目的はこの店に行く事でした。

ミシュラン2つ星の名店「Ristorante SADLER 」

ローマにいる時からここのシェフClaudio Sadler の本を持っていて「ミラノに行く事があったら絶対に行きたい」と思っていたのでこの機会に行ってみました。

この時がミシュランの星付きの店に入るのが初めてで無茶苦茶緊張しました。

緊張し過ぎて料理の写真がブレまくってます( ̄▽ ̄)笑

料理を初めて食べた時、ハッキリ言って何が何だかさっぱり分かりませんでした。

まるで未知の料理、未知の味… 兎に角美味しいのですが、コレが何なのか、どうやって作っているのかさっぱり分かりませんでした…
そしてコレだけは今でもハッキリ覚えているのですが、メインに頼んだ「仔牛のフリット」コレを食べた瞬間に「後頭部が痺れました」

皆様ありますでしょうか? 美味しすぎて「後頭部が痺れる」という感覚が…

その時の私の感想は「美味しい」ではなく「なんだコレ???」でした。

そんな時に何故かシェフのClaudio Sadler氏が自分のテーブルに来てくれました。

日本人が1人で来ていたのが珍しかったのでしょうか?

自分が料理人である事を話し、当時私が働き始めた店のシェフの事も知っていました(ミシュランの星付きのシェフはやっぱり繋がっているのでしょう…)

そして私はこんな事をミシュランの名店のシェフに宣いました「俺は日本人だけどイタリア料理を作っている、だからイタリア料理でも全てのイタリア人に勝ちたい、シェフ貴方にも勝ちたい…」と…

今思えば「よ〜言ったわこんな事を( ̄▽ ̄)」と思います。

シェフは「Bravoじゃあ沢山修行しないといけないな」と言って写真を撮ってくれ、新しく出てまだ買ってなかった本にサインを書いてくれました。

自分がローマのマフラーをしているのを見て「お前ロマニスタか? 俺はインテリスタだ!!」と言って「Win Inter」とサインしてくれたお茶目な所もありました。

この店での食事以来「美味しいは当たり前… 人に感動を与える料理を作りたい」と思う様になりました。

「美味しい…だけでなく なんだコレ? こんなの食べた事無い!!」という料理を目指す様になりました。

そこから自分の「ミシュランかぶれ」が始まり北イタリアにいる時は「ミシュランに載ってる店しか行かない」という時期がありました。

ミシュランの店で修行して覚えたのは色んな技術もそうですが、「味を融合させる」という事で色んな物を組み合わせる事によって未知なる味を生み出していました。

その元となっていたのが「ブロード」(出汁)でした。 ローマにいた時から凝り出していたのですが、更に洗練されたブロードの作り方、そして使い方… 自分がミシュランの店で1番覚えたのがコレで今の自分の料理の「礎」になっています。

自分の料理人人生の中で決定的な出来事を与えてくれた店。

一生忘れられない店です(^^)