「ボルゲリ」生産者セミナーの話し。


Buongiorno

「世界一ローマを愛する男」スッシーです。

先日、未来堂さんの「ボルゲリ生産者」を招いてのセミナーに参加させて頂きました

ボルゲリはイタリアワイン好きの方ならご存知であろう「スーパートスカーナ」の産地で。

私 イタリアで最後に働いたレストランがこのボルゲリの2つ隣の街「Cecina」(チェーチナ)という所でボルゲリの街にも3回ほど行った事があります。

ボルゲリの街へと続く糸杉並ぶ真っ直ぐな道。

私のイタリアの好きな景色の1つです☺️

 

さて、話しをセミナーに戻しますと今回のセミナー「Podere SAPAIO」

ワインは2種類のヴィンテージ違いです。

葡萄品種はカベルネソーヴィニヨン、メルロー主体の完璧にスーパートスカーナ仕様。

トスカーナといえばの「サンジョベーゼ」は使われておりません。

故になかなかの「高級ワイン」

当店では売れる価格ではないので

使っていないので、私も味わうのは久しぶりです

私も帰国してから約10年位になり、開店してから それこそイタリアワイン以外も飲む様になったからか、スーパートスカーナに対する印象が変わった気がしました。

「美味いなコレ…」 実は私あんまりスーパートスカーナ好きじゃないんです

だってイタリアワインじゃないんだもん

あたり前ですが「イタリアらしくない」そして「高い」…
で…「使う意味が無い!!」と思っておりました

試飲しながら「自分も丸くなったな〜」としみじみ思ってしまいました

そして今回の試飲で面白かったのは2種類のワインで3つのヴィンテージが出てきた事。

メチャクチャ比べやすかったですね

こういう試飲会はなかなか無いです。

コレは未来堂さん 大きく評価します。

そしてコレがワインの面白い所。

私はですが… 両方とも「2019年」が1番美味しかったです。

ただし「今飲むなら」です…
2011年は色も茶かかっていましたが、フレッシュ感があり「まだ若い」と感じ「あと5年は置いておきたい」と思いました。

ワインが絞られてヴィンテージ違いで味わえるからこそ、分かる事かもしれませんね

 

さてココからはオマケの話しですが…
最初 通訳さんが「何か質問ありますか?」と言われ「ナチュールとビオワインの違いなどイタリアでの評価」聞こうと思ったのですが(因みに私はナチュールが好きではありません)

何か…悪口になってしまいそうで…ソムリエの方もいるだろうから 後でイタリア語で個別に聞こうと黙っていたら、通訳さんが「じゃあ こちらから指名しますね…」と…

そして「スッシーさんどうですか?」

「はい? 俺???」となり

そして私 生産者さんのど真ん前の最前列に座っており。

そりゃやっぱりイタリア語で挨拶しますよね

そして「じゃあ日本語で言いますね」(コレも嫌味か?)と 「あの、私イタリアに6年いまして、ボルゲリの近くの街にも住んでいてボルゲリにも3回程行った事があります」

それを通訳さんがマッシモ(サパイオのオーナー)に言った瞬間反応して「そうなのか?どこに住んでいたんだ?」と言い「Cecina Mare」と言いそこからイタリア語でのラリーになってしまい。

途中で「いかんいかんイタリア語でしゃべってる〜」と思い、日本語でわざと通訳さんを介するようにしました。

そしてその後何人か質問を指名されたんですけど 皆さん「私はイタリア1年いただけなんですけど…」「私はイタリアは旅行で行っただけでイタリア語は喋れないんですけど…」など…

「うわ〜俺 無駄にハードル上げてまった」と思ってた所に私の後ろに伏見の「Da Fabio」のオーナーであるローマ出身のイタリア人「ファビオ」がいて、ファビオも指名されました。

当然と言えば当然ですがファビオはイタリア語で話していて、チョット面白い事を言ったんですが、笑っていたのは「マッシモ、ファビオ、通訳さんと自分だけ」というなんか 地獄絵図になってしまい

マッシモが「俺たちだけで会話してるな」と笑い 「そうだよ、だから止めろ」と思いました。

そんな事がありつつもセミナーが終わり、私 お得意の「生産者独り占めタイム」

コレが1番至福の時です

そして話していて

「お前どこで働いてたんだ?」

「Ristorante Da Mirkoって言う所」

「なんだお前Mirkoの所で働いていたのか?」

「知ってるの?」

「ああ、納品してるよ」

「Mirko元気?」

「いや実はバイクで店から出る時に車に轢かれて両手両足骨折して3ヶ月店閉めてた」

「は???そうなの?」

「俺実はMirkoと最後にケンカして店辞めたから連絡取って無いんだよね…」

「分かる…アイツは料理はイイけど…性格がね…」と2人で大笑い。

業者さんにバレてるって

「Mirkoに今度会ったらよろしく言っておいて」

と終わりました。

なんか「世界って狭いなぁ」と思う 楽しいひと時でした。

 

やっぱり、イタリア、ワイン絡みは長文になりますね

読んで頂いた方 ありがとうございます。

そして、何本か仕入れますので、ご興味のある方は飲んでみて